りとすら

書きたいことがあんまりありません

イノセンス(前の続き)

ネタばれ注意。
この記事を読む前に、前の記事を先に読んでいただきたい。
カテゴリで立ち上げると読みやすいと思う。

1、「われわれの神々もわれわれの希望も、
   もはやただ科学的なものでしかないとすれば、
   われわれの愛もまた科学的であってはいけない
   いわれがありましょうか」
  「未来のイブ」 ヴィリエ・ド・リラダン

  このイノセンスの究極のテーマ。
  最後まで見ないとわからないものを冒頭に持ってくる2度目も面白い作品の手法。

2、9課はヤマを取っていくのでとても嫌われている。
  首相直属の部隊という設定
  アメリカのFBIとかCIAとかと同じかもしれない。

3、検死所のおばさん(ハラウェイ)の口を借りてオシイが喋る
  「子供は常に人間と言う規範から外れてきた
   …つまり確立した自我を持ち、
   自らの意思に従って行動するものを人間と呼ぶならばね。
   では、人間の前段階としてカオスの中に生きる子供とは何者なのか?
   明らかに中身は人間とは異なるが人間の形はしている…
   女の子が子育てごっこに使う人形は実際は人間の赤ん坊の練習台ではない。
   女の子は決して育児の練習をしているのでなく、
   むしろ人形遊びと実際の育児が似たようなものなのかも知れない…。」
  「つまり人造人間をつくるという古来の夢をいちばん手っ取り早く実現する方法だった。
   そういうことにならないと言ってるのよ」
  それに対しトグサは反抗する。
  ここでトグサの重要性を再認識することができる。
  この映画にトグサいないと暴走を止める奴がいないということだ。
  またバトーは
  「デカルトは5歳の歳に死んだ愛娘にそっくりな人形を
   フランシーヌと名づけて溺愛した…そんな話もあったな」
  (この真偽は定かではないらしい)[からくりサーカスを連想した]

  また、ここで出てくるロボット工学3原則とは
  アイザックアシモフによるものである。
  [自分は唯一読んだことがあるんだが、それにしても出展を知らなさすぎ…]

   その後の事件現場ではかなりいつもの攻殻の刑事っぽさがあふれている


続きは次回以降。