『文学の断層 セカイ・震災・キャラクター』
- 作者: 斎藤環
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 単行本
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全体的にまとまりがないのは連載形式が悪かったせいなのかもしれん。
いつからか「セカイ系」について語ることって意味あるのかね?というムードがある気がする。
いまだに「アニメ的リアリズム」という立ち位置は論理的に脱臼され続けざるを得ないのも、「アニメのなかにアニメのなかの作法があって、それは現実のそれと違ってて、アニメのなかでだけ成立しえるものをアニメ的リアリズムって呼ぶんだよ」って言われても、共感は得られても納得感はないでしょや。っていう。
第三章「家族」は面白かった。「母性」に関して、よく考えたことがなかったから、新鮮な気持ちで「母性」について考えられた。
母性幻想を作り上げたのは、ルソー『エミール』とフロイトのせいらしい・・・そりゃ、良く考えれば。主婦がでてきたのも核家族化する近代になってからなのか。そーなのか。
「女らしさ」のなかに「母親らしさ」みたいなものが混じっていたら幻想かもしれんで注意すると良いのだな。
ま、そーいった他者の無意識化にある社会的コードを上手く利用して生きていきたい狡猾になりたいよと願うぼくがいるわけですが。
心理学/精神分析にもいろんが学派がいて、正しさって言うのはあんまし保障されてないから、自分が正しいと思う精神分析の理論を身につけようと思いました。
本の内容から直接に受ける影響じゃねーけどwww