りとすら

書きたいことがあんまりありません

電脳コイル面白いんだけど、整合性がない

電脳コイル』の舞台は202X年、由緒ある神社仏閣を有する地方都市でありながら、最新の電脳インフラを擁する大黒市(どこがモデルなんだろう……)。この時代の子どもはみんな「電脳メガネ」を持っていて、それをかけると、いつでもどこでもネットワークに接続することが出来るようになっています。この辺は『攻殻機動隊』っぽい。ただ「電脳メガネ」はメガネなのに何故か触覚にも影響を与えてしまうんですね*1。つまり「電脳メガネ」をかけることによって見えるようになる仮想空間に直接手を触れることが出来るのです。
                    ―――『電脳コイル』で久々に「子ども向けアニメ」を見たと感じた - tukinohaの絶対ブログ領域

アニメの「電脳コイル」がなんだかしらないけど評価されているらしい。


確かにノスタルジーを感じるし、面白い。
あえて言っちゃうと、「鬼頭莫宏っぽい子供の顔のライン」が
アニメの絵質にあらわれているからだと思う。
なんかわくわくしてみていられる。


でもその設定に整合性がないのは
ちょっと気になる。


データの扱いはMMOみたく、
中央にサーバーがあるのだったら
「メガネ」はアクセスのカギとなるだけで
眼鏡が壊れたからお年玉二年分とかはならないはず。
それは、中央のデータが壊れただけで
「眼鏡が壊れた」っとはいわない。


じゃあデータはある程度眼鏡にもストレージされることになるから
それだと眼鏡がどのレベルで壊れるのか微妙だ。
「直進くん」とか「追跡くん」だとかは違法改造のアイテムだろうから
つまりブラウザクラッシャーみたいなもんだろう。


じゃあメタバグとかメタタグってなんで自作できないのかよくわからない。
データさえ打ち込めばモノとして出てくるんだったら
なんだって作れるはず。
原料がないとモノが作れないってのはないんじゃないか。
ブラックボックス」ってのは言いすぎな気がする。

あと触覚だとか聴覚、
眼鏡の電源のオンとオフ、
電波状況とメガネの状況の対応など
従来のシステム構築の面からいえば
よくわからないことだらけ。
あと、眼鏡が壊れた時の保障とかって無いのか?
プレステみたいに違法改造眼鏡はNGとかの決まりがなければ
保険業者は何やってんだろうと思うけど。


こういったうがった見方をせずに
子供のようにファンタジーを享受しろってことなのかもしれない。
く、くそう。大人になんてなるんじゃなかった・・・








サイバーパンクは日本の漫画界にもあって
それを思い出させてくれる。


ちなみに先行文献としてはここらへんが面白い

Platonic Chain プラトニックチェーン 01 [DVD]

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渡辺浩弐はケータイがユビキタス化する物語の
第一人者みたいな人で好きなんだけど
どうもウェアラブルコンピューターとして提唱してきたものを
ぼくらの世代に伝えたのは、この人のファミ通の連載だった気がする。
プラトニックチェーンとゲームキッズのシリーズは
幼少期のゲーム少年たちにとって革命的だった。


空談師(1) (アフタヌーンKC)

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オンラインゲームであることを割り切るとコレ。
ナツノクモ 6 (IKKI COMICS)

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最近のIKKIの連載は空談師のキレが無くなっててものたりないけど
空談師は挑戦的で面白かった。
「コミュニティの形成はどのようにして起こりえるのか」っていうテーマは
MMORPGを扱ったからこそできるんだろうね。
*1

*1:他にMMOっぽいマンガあったら読んでみたいっす。