りとすら

書きたいことがあんまりありません

社会人合コンの仕組みとその利用法『合コンの社会学』

合コンの社会学 (光文社新書)

合コンの社会学 (光文社新書)

 恋愛結婚は女性の社会進出に伴って語られ始めた幻想だけど、女性の社会的身分が上昇するに伴ってパートナーのクオリティも求めなければいけなくなり、結果として恋愛結婚の困難さが増していくことになる。
 そこで求められるようになったのが「偶然の出会い」や「ばったり会って」などの物語性によって、相手に唯一無二の存在感を意味付けすること。
 意味付けは、やりがい神話とも通じるものがあって、恋愛結婚の中心をしめている。
 それに対して旧来の結婚観の中心には相手のスペックが重要であってお見合いがその象徴だった。

お見合いではないので/合コンのテクニック

 個性を出さない。会話に仕事の話は出さない。食事のとりわけなど社会性もアピールする。あえて無口を装うことによって合コン慣れしていないヒトという偶然性・物語性を付与させる。スケープゴートを用意する、泥酔キャラを作る。


 具体的なテクニックだとかも載っているので、合コン初心者にも面白い。
 アディクトされている人にも処方箋になりえる。

物語と社会のあいだで

 やりたいことだとか運命だとかぴかっときたものがあるとかばっかに縛られててもこわいなーと思うので、まー理解したつもりになってそこそこのところを求めて、結局のところ公務員的な要素も絡ませないといけないんだろうな。
 なんだか就職活動中に考えていたことと同じだったりする。大手企業で出世を狙うっていうのが落ち着いたところ。