りとすら

書きたいことがあんまりありません

家族という最大の呪縛

 なんだかめんどうなことになったと思ったらそれはいままでも気付かないうちに忍び寄っているだけのことで、今回もなんか気付かないと思っているうちに祖母がうちに転がり込んできた。
 なんだか祖母や祖父とよく関係することに多い一年のようでこういうことに気付かずに日々を過ごしてしまっていることにいまさらながらに嫌になるけど、正直いって家族とか血縁の関係っていうのは切っても切れないものだし世間体だとかを通り越して面倒を見ていかなければいけないような気もするので、なんとなくそのまま置いておくことにしたんだけどこれが騒動を巻き起こすことになるのはあらかじめ予想できたことだった。


 祖母に対してなにもしてあげられないのは予めわかりきっていたことなんだけど、うちの母はとりわけ責任感の強い人で何があろうと与えられた社会的役割を果たそうとするから今回も忙しい仕事の中なんとか食事でも作ってあげようと思ってしまったらしくそれを家族にも強要しだしたもんだから結局家族の中でとばっちりを受けるのは僕になった。僕は家族に言わせてしまえば暇人そのものでいつも僕が攻められることになる。
 僕は暇人であるとはいえだからといってメンタルが強いわけではないのでそんなに攻め立てられると兎に角家族といったものから逃避したくなる。だから僕は落ち込んだ時には家を出たくなるし逆に家に居て何をすればいいのかよく分かっていないから両親と他愛ない話をしたりしているけど結局のところあんまり家族を信用していない。


 こういった出来事が僕にはよく頻繁に起こるし父は父で実家を継ぐとか継がないとか面倒な問題をかかえているから「家族」という問題はたぶんほかの人よりもリアルに感じているんじゃないかとか血の濃さみたいなもんを地肌感としていられると思っている。家から逃げちゃえばいいっていうのは簡単だけど生まれたときから僕は僕の家で育ってきたし、母の責任感のせいで父の実家に頻繁に帰っていたもんだからよけいに「家族」問題には敏感になってしまった。もう僕は家族をしがらみにしか感じられないのかもしれない。だから僕の夢リストには「幸せな家庭を築く」と確かに記されている。