りとすら

書きたいことがあんまりありません

一貫性がないとか

 人間の趣味嗜好なんてものはとてつもなくはかないもので正直に言ってしまえばそんなものはあってもなくてもどっちでもいいと僕は思っているんだけど、他人から言わせればそういった一貫性のイメージみたいなものが他人の像を作り上げているから結構深刻な問題らしい。
 そういった一般常識だとか社会通念っていったものほど馬鹿らしいものはないからっていって、いつもその時の心の感じるままに動いているのは僕の思ったところですらなかったんだけど、

 「あなたっていっつも適当なこと言ってるよね」

 と、言われてしまったのでいやそうじゃないんだよ。いっつも楽にやってるだけなんだよと返したら

 「それがテキトーだって言ってんじゃん。そういうのがあなたがテキトーな所以じゃん」

 と、軽くあしらわれた。確かにそれはハルカの言う通りで僕は僕の言動に責任を持たないといった趣旨の発言もしているからそれはやっぱり適当すぎるのかな改めるべきなのかなと思い始めた。



 10月に入ると僕のほうが忙しくなってハルカともしばらく会えない日々が続いたからその間にしっかりしよう自分の一貫性を保とうなんてことを心にとめて行動していたんだけど、久しぶりにハルカに会えることになった。
 しばらく僕のこの一か月の行動とかを話していたんだけどハルカは言った。

 「あなたらしくないね。そんなんじゃツマンナイよ」

 そんなことは僕のほうでも気付いていたからやっぱり人としての面白さと責任感とか一貫性だとかの仕事面での切り替えを融合していくことが大切なんだよ。僕は公私混同がしたいんだよ!!といったらハルカにも分かってもらえたようで

 「そうだよね。それでなきゃ面白くないよ」と言ってくれた。

 僕はこれからもテキトーにやっていくんじゃないかなぁと楽観的に思って、満月を眺めながらビールを煽っている。隣にはうちのネコがうずくまってる。