りとすら

書きたいことがあんまりありません

セキュリティは主観的なもんでしかない

もちろん、その道でもその道でなくても、不審者はあちこちに居ただろう。でも私はたまたま、抵抗もできないような事態には遭遇しなかった。

痴漢は電車だから起こるのでも、混雑しているから起こるのでもない。強姦だって、繁華街に居るから起こる訳ではないし、女性が露出しているから起こるのでもない。ましてや女性が自衛しないから起こる訳ではない。

電車が空いていても、電車の外でも、痴漢は居る。露出していなくても、繁華街を通らなくても、強姦は起きる。自衛していたって、落ち度なんかなくたって、起きる時は起きるのだ。

 犯罪の減らし方として教育を変えていこう、市民を啓蒙していこうという積み上げ型ボトムアップ方式の考え方は通用しない感覚があって、自制心だとかは関係ないなか自分の身は自分の身で守らなきゃっていう空気になっている。
 それをトップダウンでシステムを構築して安全性を確保していこうというのがセキュリティの根本思想。


 自衛のための手段として監視カメラを導入すれば犯罪率は減るのかといえば、軽犯罪は減る。
 道路に警官が立っていれば、速度超過や信号無視は減る。
 飲酒運転を厳罰化すれば、死亡事故は減る。


 これがセキュリティの考え方。
 統計的に見て、安全性を向上させようという仕組み。
 でもさ、ゼロにはならんのだよな。アクシデントに巻き込まれても後の祭り。



 体感治安だけ嫌に悪化してるけど、日本は依然として世界でもトップレベルの安全性を保っている。という正論を言っても、どうしようもない。
 準備を整えたら、あとは祈ることだけしかできないかも。経済的負担は保険とかでカバーできても、身体的負担と精神的負担は誰もカバー出来やしない。