りとすら

書きたいことがあんまりありません

卒論

 いちおう卒論の計画書を作ったのでうpしてみる。
 つかまだ一文字も書いてないよ。よよよ。

アイドルのストーリーテリング
いかにして語っていくのか


1、 問題意識
アイドルのマーケティングに関して、以前にモーニング娘。のストーリーテリング(物語性)について言及していたことがあり、それを契機として「ストーリーテリング」によって、いかにマーケティングをしていけるのかということに興味を持った。

そこで、いままで日本で扱われてきた「アイドル」を題材とし、それにまつわるストーリーテリングを網羅して、今後の展開を考えたいと思っている。

稲穂(アイドル工学)によれば、「元々は偶像を表す“idol”の意味が発展・変化し「若い人気者」としての意味が成立したのは、1940年代のアメリカでフランク・シナトラが「女学生のアイドル(bobby-soxer's idol)」と呼ばれ人気を博して以来のこととされる。エルヴィス・プレスリービートルズもデビュー当時はアイドルと呼ばれていた。
しかし日本においては、ほとんど外国の芸能人に対してのみ使われる言葉であり、人気若手芸能人は一般的に「スター」、映画時代に一世を風靡した吉永小百合浜田光夫らは特に「青春スター」と呼ばれていたが、高度経済成長を達成して生活様式が西洋化・都市化した1970年頃から日本人に対しても違和感無く使われるようになった。 このアイドルという言葉は、未成熟な可愛らしさに愛着を示す日本的美意識を取り入れながら独自の世界を創り上げ、1970年代半ば頃に一般に定着、1980年代には市民権を得た」となっている。

これを2000年以降の現在まで演繹し、アイドルをめぐる状況の多様化と、ストーリーテリングの困難さを描き出したい。そのためにはアイドルを批評している批評雑誌とストーリーテリング、物語マーケティングの文献を参考にしながら、相互の往復運動によって描き出すことが可能だと考えている。


2、 いままでしたこと
アイドル批評の基本文献と、物語マーケティングの手法に関して一通り学んだ。今後はさらに発展させていきたい。
稲穂龍夫 1989 アイドル工学 筑摩書房
山川悟 2007 事例でわかる物語マーケティング 日本能率協会マネジメントセンター東浩紀 2001 動物化するポストモダン 講談社現代新書
大塚英志 2004 おたくの精神史 講談社現代新書
「リアルのゆくえ」「ゼロ年代の想像力」「物語消費論」「物語消滅論


3、 今後の課題
1、 より具体的な各アイドル論を読みこむ。
2、 その時代ごとに独特な特徴のあるアイドルを設定し、時代ごとの変遷をまとめ上げる。
3、 ゼロ年代の混沌とするアイドル業界で、いかに「物語」が宙づりになっているかを論証し、物語ることの困難さと、いま受け入れられる物語を思考する。
4、 アイマスなどのバーチャルな文献にあたる
5、 欲を言えば、具体的なインタビューのネタがあると卒論がより強固な物になるので、モーニング娘。学会などに出向き、インタビューを収集してみたい。



大塚英志 1992 システムと儀式 ちくま文庫
小倉千加子 1995 松田聖子論 朝日文芸文庫
スティーブン ブラウン 2005 ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ! ダイヤモンド社
セス ゴーディン 2006 マーケティングは「嘘」を語れ!―顧客の心をつかむストーリーテリングの極意 ダイヤモンド社



4、 今後の予定や計画
12月17日、だいたいの章立てを完成させる
12月末、第一稿提出、指導を受ける。
1月末、卒論提出



目次
第1章 はじめに
第2章 問題と目的
第1節 アイドルの定義
第2節 物語マーケティングの定義
第3章 アイドルビジネスにおける物語マーケティングの機能
第4章 物語マーケティングの歴史的比較
第5章 ゼロ年代におけるアイドルの物語について
第6章 まとめ

 さーて。おわらねーぞwww