- 作者: 草間俊介,畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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章立てはこう。
一章、働くことの意味と就職
二章、会社というもの
三章、サラリーマンとして生きる
四章、転職と起業
五章、個人として生きる
六章、人生の後半に備える
「人は働くことで自己実現を果たしたり、働いて社会の役に立つことで、生きる悦びや実感を見出す。つまり人は働くことで生きるのだ」とし、人生年表が書いてある。
22から28は適性を発見する時期。転職する場合もあるだろうし、さまざまな選択の自由がある。
28から35.ある程度は会社全体を見渡せるようになるから、転職すべきかどうかの選択を迫られる。逆に35を過ぎると転職は難しい。転職を受け入れる会社としても10年くらいは働く人材を引っ張ってこないと仕様がないので。
35から42はプロフェッショナルとして実力を発揮していく、即戦力となる時期。現場から管理職への転身が始まる。
42から49、重役予備軍としてスキルや能力よりマネジメントが主になってくる。教育費、税金、年金、保険の重圧。
49から56、今の大学生世代は2035年前後。社会保障のシステムの危機が起こる危険性!
56から63、重役コースか定年退職、嘱託。
63以降。第二の人生。どうしていきたいのか。
他にも興味深いことがたくさん。
「現実問題として、社会人の第一歩を踏み出す会社というのは、その後の人生に大きな影響を与える」「就職戦線は騙し合い」「自分で稼いだ額の3分の1が給料」「60歳までに6000万を貯め老後に備える」など。
個々のファクターに関して興味深い記述が数多く散見されるので、文系のひとも読んでおくべき一冊。