りとすら

書きたいことがあんまりありません

世代間闘争と『リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか』

 大塚英志東浩紀の対談集。

一章、2001年―消費の変容 『小説トリッパー』2001年夏季号
二章、2002年―言論の変容 『新現実』vol.1、2002年
三章、2007年―おたく/オタクは公的になれるか 『新現実』vol.5、2008年大幅加筆
終章、2008年―秋葉原事件のあとで 語り下ろし2008年7月1日

 8年間の軌跡。東浩紀の転向の可能性について。

 思想家して、評論家として、東にはパッションが足りない。
 学者に必要なものはロジカルな頭ではなくて、現実を変えていこうとするパッションであると考える僕にとってはそれではダメだ。その意味では大塚英志はきわめて政治的なので好き。
(中略)
 じゃあ、この本はなんなのかといえば「諦めた東が、ムリヤリにでも仕事を続けていくために仮想したロジックなのではないか」と。
―――『ゲーム的リアリズムの誕生』 - りとすら

 『ゲーム的リアリズムの誕生』でも思ったけれど、東・・・大丈夫なのかなあ。ゼロアカとか東の劣化コピーを生み出すんじゃねーかと・・・って疑惑がふつふつと。


 しかし。


 終章で秋葉原事件を経ての、東の転向の可能性、パッションへの目覚めが匂わされている。
 東の後続世代が続々と増えてきている2008年、今後は東も立ち位置を考えていかないと忘れ去られていってしまうぞ!頑張れ!