りとすら

書きたいことがあんまりありません

好きなモノを好きだと言う勇気

 だって、

 世間よりおれのほうが正しいもん。


 神をも恐れぬ暴言ですが……。でも、ぼくは真剣にそう思う。別にすべてにおいて自分が「世間」を上回っているとは思わないけれど、こと自分の趣味にかんしてはね、それなりの自信を抱いています。


 だれが何と笑おうと、素晴らしいものは素晴らしい。この確信は揺らがないものがある。(中略)
 自分の正しさは、自分だけがわかっていれば良いこと。もちろん、他人に同意してもらえればうれしいけれど、だれに認めてもらえなくても、自分の「好き」は自分で守れると思います

 僕における『無限のリヴァイアス』や『極東学園天国』と同じです。


 自分に一番影響を与えた作品は、他人から何を言われようとも揺るぎません。いくら世間で酷評されていても、それを笑うのは許されない。


 ただ、それを言い続けるのには、とてつもない体力と労力を要する。だから繰り返し、ブログという表現形式での発言を試みてしまうのかもしれない。きわめて個人的で非政治的な行動。
 ロングテールの一部に内包されるかたちで、小さな島宇宙で出会うであろう、おなじ仲間を求めて。

  • 自分の感受性くらい

            茨木のりこ

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ