りとすら

書きたいことがあんまりありません

物語マーケティングをするなら、まずはこれ『定本 物語消費論』

定本 物語消費論 (角川文庫)

定本 物語消費論 (角川文庫)

 西島大介が表紙というポップさを装っていながら、なんとも胡散臭い民俗学の手法を用いてマーケティングを切り込んだ一冊。物語マーケティング(笑)をやろうとしている人はだいたい読んでるんでしょうね、これ。


 切断面によって〈設定〉や〈世界観〉を切り出す状況で消費が行われているのならば、消費者が新たな切断面を見出すことによって消費者が主役になり得る。といったところ。


 後半部は怪しげなエッセイ集になってるので簡単に読めてしまうけど、実際言おうとしている枠組みはとても大きい内容をはらんでいる。面白い。