りとすら

書きたいことがあんまりありません

わかりやすく教えるのとモチベをあげるのは別

自分より若い人間に自分の知識を披露して、「きゃーすごいですねー」って言われてぇだけなんだろ。だったらキャバクラ行けや。俺たちはキャバ嬢じゃねぇんだからさ。

 一番大切なのは生徒自身に勉強してもらうこと、知的好奇心を持ってもらうこと、向上心を持ってもらうことなんだけど、どうしてもその生徒ひとりひとりの性格っていうノイズがあるから、方向づけをするのに時間がかかる。
 1対2ですらそんな状況なら、大教室の大学教授が生徒の向上心を煽ることなんかできやしないよな。


 生徒はほっといても自分の力で勉強し始めるから「要は、先生の授業に、僕のやる気を起こさせる力がないんです」*1という問題でもない。卵とニワトリ。

彼らは「学生はバカだから、僕たちがなんとかしてあげなきゃいけない」と、授業をどんどん厳しくしていきます。単位を落としたら留年にしたり、レポートで他人のレポートを丸写しにしたら退学にしたりと。


しかしそれで割を食うのは不真面目な生徒というよりは要領の悪い生徒です。もちろん、それで割を食ったとしても、その学問の勉強が好きならいいのでしょうが、もしそれで更に勉強も嫌いだったらどうなるか……


嫌いな勉強を、それでも必死に真面目にやろうとする。だけれどそれでも勉強しなければならないとされることはどんどん増えていく、「それをしなきゃお前は留年だー」と脅かされる、だから必死でやる、でも出来ない、出来たとしてもまた次の勉強が待っている、そして更に勉強が嫌いになっていく……

 原因を一つに集約できん。
 やる気のないヤツ、同じことを何度も言わせるヤツに対しては先生の愛情や熱意が冷めていくから、どんどんと厳しくせざるを得ない。先生だって人間だよ、イライラすることもある。



 「先生!こんだけ勉強してきたんですけど、この問題がどうしてもわかりません。昨日聞いたので申し訳ないんですがもう一度教えてもらえますか?」と言われれば誰だって親切に対応する。
 勉強を教えてもらうのにも、コミュニケーション能力が問われているという驚き。「物事には頼み方ってもんがあるだろう」ってのは大人の言い訳だけど、子供はそれに付きあったほうがお得。
 つまり要領のいい奴は生まれつきなんじゃないか。