就職活動が終わって気が付いてみると特にやりたいことや、やることがない。って4年生は多いんじゃないかと思う。特に根がマジメな人間ほどそうなんじゃないかと。
僕もそのひとりなんだけど。
そこで、いろいろな人に会うたびに、何したらいいですかね?なにか学生時代にやり残したことあります?なんかやりたいことあります?と聞いてまわることを日課にして、答えの集計を取ってみた。
それによると
1、旅行に行く
2、語学や資格の勉強をする
3、いままで頑張った分、なにもしない時間を作る
という3タイプの答えが得られた。だいたい1が5割、2が4割、3が1割といったところ。
1、旅行に行く
一番安直でステレオタイプな回答。
「卒業旅行(笑)」という商品が流行しているのは、いまも昔も変わらなくて、しかも「社会人になったら時間取れないよ」という「社会人になったら」条件が付いている厄介な選択肢。*1
確かに時間はあるしいい思い出になりそうだが、旅行に行ったところで、得られるのは友達との思い出だけだと考えた方がよくて、何も勉強したり身になったりした記憶がない。
見に行ったことによって、経験の広がりはみせるが、はたしてそれがどう役に立つのかわからん。
国内じゃなく海外に行く理由は、日本じゃできない体験を買おうという判断なのかもしれないが、そもそも経験を買っているというよりか、思い出を買っているだけという認識を持って、それに1年を費やせるかというとあやしい。
彼女でもいれば、話は別だろうけどw
2、語学や資格の勉強をする
将来のことを考えているようで、考えていない回答。
このアドバイスを社会人から受けたことがないのは、「資格だとか語学だとかが本当に使えるものである」ってことがとてつもなく少ないからじゃないかと思う。
学生が同級生に対してよく使うこの言説の社会的・将来的有効性を確かめることができないし、学校側に勧められたとしてもそれに同意できない。踊らされている気がして。
3、いままで頑張った分、なにもしない時間を作る
こちらが悩んでいることを最大限にアピールしたときに放たれる愛の言葉。
これを言われたときのショックは、自分が精神的に追い詰められているように見えるんだ!という発見に他ならない。
根本的で劇的な解決はもたらされない。
いかにしてイレギュラーを用意するか
安定してしまうと腐っていくだけなので、「新たな地平に立った時に不安定な要素を介在させる試みをできるかどうか」ということが試されているような気がする。
このトライだったら、将来的に自分の環境が変化したときのことを考えると、勉強になりそうな気がする。
*1:「社会人になったら」条件:社会人になったことがない学生に対して社会人が一歩上の立場から使う暴力的な言葉。