あらすじ: 地方都市で写真館を営む雅仁(竹野内豊)は妻(水野美紀)と小学生の息子(広田亮平)、幼稚園に通う娘(吉田里琴)と幸せに暮らしていた。だがある日、子どもたちが交通事故に遭い、息子は無事生還するが、娘は亡くなってしまう。雅仁は娘を守れなかったことで自分を責め、生き残った息子は何とかして両親をなぐさめようとする。
良くも悪くも純正和製ヒューマンドラマ。ひさしぶりに竹野内豊を見れた。やっぱカッコいい。
伏線を張るだけ張っておいて無意味
特に豪華キャストが活躍してこなかった。小池栄子(ユリコ先生)、品川祐(高橋勇雄)、小日向文世(福田正幸)とか出てきて、お、これは違う展開が・・・と期待したのに無意味。
安易なオチこそ落ち着くべきところかもしれないけれど、わざわざ映画館で見るような質感のものなのか疑問が残る。
あと、象徴的な「死のトンネル」と「風船」の解釈がなさ過ぎ。ネタが美味しそうなだけに勿体無い。
最終的に子役の男の子の双肩にすべてを任せるという暴挙
狂言回しとして小日向文世が「頭の低い、ヅラの」スクールカウンセラーとして登場したシーンでは、劇場に笑いの声。当然僕もニヤりとしたが・・・活躍シーンは10分もなかった・・・。
落とし所が、男子の成長と、親を元気づけようとする子供の裏方稼業ということに留まってしまっていた。そりゃあそうだけど、正論だけど。物足りないと感じざるを得ない。
その健気さが涙を誘う浅はかな映画システム。
ま、たしかに悲しくなるけどさ。
感想
ま、確かに。の連続。教科書どうりというかなんというか。
途中途中で回想シーンをはさみつつ展開するシーン展開のやり方といい、あざとすぎる。
でもね、ロリコンには堪らない映画だと思います。吉田里琴は福田麻由子以来の存在感です。*1
あの「少女のきらめき感」は和製映画というジャンルの持つ伝統的な武器だと思います。
*1:あー。どんどん子役に詳しくなっていく・・・