19歳ごろから涙腺が緩くなったなって思います。そこでなぜ、働きマンで泣いてしまうんだろうか考えた。
主人公の松方は出版社で編集の仕事をしてるんだけど、その仕事の結果の現実感は実際のところ、ない。仕事においてあんな奇跡は毎日起こるなんてことはありえないし、所詮漫画的な表現にすぎない。
でもね、その現実感のなさを度外視するくらいの、これだったらありえるかもしれない、ありえてほしい、っていう願望をダイレクトに刺激してくる。限りなく「すれすれの夢」の表現。
僕にとっちゃあ、本に関係してる仕事に関する奇跡は切実に感じられてしまう。自分が本を好きだっていうこともあるし、実際の仕事の苦労も経験しているから。作者の安野モヨコに対する思いも深い。岡崎京子との関係すら思ってしまう。
今回のドラマ化にあたってアニメと局が変わっちゃったエピソード*1も知ってるから、安野モヨコの気持ちまで感じてしまう。小さな人の思いが、何かにつながっていく。
とても限りなくすれすれの夢をかなえ続けて生きていきたい。