「海が好き」
って人は外交的で、
みんなと盛り上がって楽しみたい人なんだろうな。
じゃあ
「山が好き」
って人は内向的かというと、たぶんそうだ。
ひきこもりってことではないけど
ただ、自然とかと一緒になってる時間を過ごしたくて
山に行く。
海って何かって考えると
いままでの生命が営んできた歴史だとか
それが含んでいる示唆はとても長いものがあるんだろう。
でも、海外線に座っている僕らには
あまりそれはリアルに感じられなくて
表面的でうすっぺらいものなんじゃないか。
それは、海水面の下を僕らが想像でしか知れないように、
想像の産物でしかない気がする。
でも、山にしていれば、
それは実際に息使いが感じられるくらいの近さで、
いろんな植物や、動物、虫、空、雲、雨、露、
すべてに「歴史」を感じることができる気がする。
流れた時間を肌で感じて、
自分が生きてきた時間のことを想う。
自分の体に積もり積もった時間を思い出す、とても貴重な時間。
「自然との対話」って言っちゃったら、
薄っぺらいけど、
人間は対比でしか
物事をうまく考えられないから、
なんかやっぱし
山のほうが好きなんだなぁって。