りとすら

書きたいことがあんまりありません

宮台真司のブルセラをめぐる戦争

「をめぐる戦争」ってフレーズが好きです。

制服少女たちの選択―After 10 Years (朝日文庫)

制服少女たちの選択―After 10 Years (朝日文庫)

地下化する援助交際をめぐって、
あえて今の時期に「政治的に」*1発行された援助交際をめぐる社会学の本。


90年代の宮台の社会学に対する反応は
理論武装化し、みずから「専門じゃないですから」と
新しい分野に専門なんてものがないにもかかわらず言い続ける既存社会学の文脈に対して、
実践主義的ワクチンとして反逆の実証だった、というのがこの本の発行意図らしいです。


社会学という学問が既存の考古学なんかと比べて「現在」を映さなければいけない。
という当然である事例に対して無関心を決め込むのが、ダメな大学教授のやる典型パターンであるのだが
たとえば経済学に関しても*2現実をあえて語らずに理論的枠組みの強度を上げようとする向きがあって
そういうことばっかして保身に走るから、いつまでたっても学問が人を幸せにすることが無いのかもしれない。


主題がずれたので、本の発行理由以外の内容については次回。

*1:発行日2006/12

*2:経済学なんてものが実証された試しはないけれど