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8、「キルゾーンに踏み込んでる」
「キルゾーン」とは武装の有効使用範囲内のこと。
つまり、敵の罠の中に踏み込んでいるということ。
しかし赤の他人にそんな事を言われても…
少佐は親切なのか不親切なのかよくワカラナイ。
どうせならもっとかまってくれてもいいはずなのに。
そこんとこは不明。
で、バトーは幻覚を見せられる。
全部幻覚だと考えた方が妥当。
店の店主は何がなんだかワカラナイだろう…
そして間一髪、イシカワが駆けつける。
あやうく一般人を殺しそうになってしまった…危ない危ない
9、択捉に向かう。
ここで登場人物が引用病なのは
いちいち電脳で検索しているからということがわかる。
まぁ言い訳に過ぎないけれども。
バトーは言う
「生命の本質が遺伝子を介して伝播する情報だとするなら、
社会や文化もまた膨大な記憶システムに他ならないし、
都市は巨大な外部記憶装置ってわけだ」
「その思考の数のいかに多きかな、
『我これを数えんとすれども、その数は砂よりも多し』」
「旧約聖書詩篇の139節か。咄嗟にそんな言葉を検索するようじゃ
お前の外部記憶装置の表現形もちょっと偏向してるな」
「彼ら秋の葉のごとく群がり落ち、狂乱した混沌は吠えたけり」
「今度はミルトンか、だが俺たちはサタンじゃねぇぜ」
ここでのポイントは『外部記憶装置の表現形』であると思う。
やはり人は記憶も外に置いているらしい。
忘れるということは人間の重要なシステムなのに、
この時代の人々は大丈夫なのだろうか?
よほど記憶の保存、破棄のシステムがちゃんと確立されているんだろう
(ミルトン:「失楽園( Paradise lost)」の作者
サタンが言う
「さらば、希望よ!希望とともに恐怖よ、さらばだ!
さらば、悔恨よ!すべての善はわたしには失われてしまった。
悪よ、お前がわたしの善となるのだ!」等)
ここでは語りシーンとともに、一番綺麗なシーンでもある。
しかし雰囲気を大事にするオシイの意向でもったいないくらいぼかしたらしい。
そこには賛否両論あるだろうが、オシイの判断が正しかったことを祈る。
カメラアングルはいたってフツー。物足りない感が強い。
町中では暗示的に人形が主体の祭りをやっていて、
なぜか人形は3Dのまま、人は2Dという不思議な処理である。
続…かない。