りとすら

書きたいことがあんまりありません

フィクション

へらへらしてろ

深刻になることは必ずしも真実に近づくことと同義ではないと僕はうすうす感じとっていた ―――村上春樹「ノルウェイの森」 細かな事柄がちりのように降り積もってしまっていて文化的雪かきをくりかえすだけの毎日に嫌気がさした僕はたび重なる自らの行動の繰り…

社会人として自動化されてしまっている

新入社員として会社指定の研修施設にいてマナーを学ぶ機会があったんだけど、マナーなんて所詮大したことなくてほいほいほいーとマニュアル通りに覚えてしまえばそれで終わりでみんなどーせ体面的なことしか気にしてないんじゃねーと思っていたんだけどそれ…

卒業

朝早く起きたから今日は余裕だろうなと思いつつもわざわざそんなに気合入れていくこともないだろうなと思ってけっこー時間ぎりぎりに家を出て電車に乗って新宿を過ぎたころ、やっぱ春だし卒業式とか形骸化してるから自分で自分の事を卒業させてやろうと変な…

モテない男

思えばもうあの彼女と別れてから二年くらい経つくせにまったく新しい人が現れる様子もなくてだんだんとぼくのなかに不安の渦が巻き起こってきていることに気づいてはいたんだけれど、だからってそれに対して取れるアクションもないしなんとかなるだろうと思…

はてなダイアリーやってたら女の子にモテたよー

やったー! はてなダイアリーやってたら女の子にモテたよー\(^o^)/ なんだかよくわからないけれどこのブログを読んで僕自身に興味を持ったという女性に会うことになったので何の気もなしに会ってみることにしたのは基本的にぼくが何も考えていないからで特…

観ているだけ

なんか感覚が遅れている。 朝起きた時からなんだか調子悪いなどうなってるいるんだろうこれと思っていたけれど朝ごはんをつくっているあいだも電車に乗っている間も霧雨の中を歩いている間も学校についてもなにをしていても一日中感覚が知覚が宙に浮いていた…

ダーツ

ハルカに連れられてダーツをしに行ったんだけどダーツを投げる行為そのものに面白さを感じてしまってこれは何が面白いんだろうかと考え込んでしまいハルカの言うことが頭に入ってこなくなった。 ダーツはただ矢を投げてそれが的に刺さるという単純な動作では…

身体認識と目

朝起きて顔を洗いに行くのが面倒だったので、パソコンにかぶりついてずっと仕事に取り組んでいたんだけどなかなかすすまなくなってきたので、これはしょうがないなと思い一階に降りてインスタントコーヒーを入れに行った。 やかんが鳴り出すまでずっとやかん…

思考までも欲望化されている

友達のmixiをちらちら見ていたら、デリダを読み始めたという記事をみつけて、おーすげーすげーなんか勉強してるな昔はおれもカント読もうとして「はじめに」で壁に投げつけたっけなあと思い出しながら、その友達の勉強っぷりがしょせん商売道具としての勉強…

とてもつまらない

早くもエントリーシートで一社落としたぼくは、思わず声に出して言った。 「慣れてきてしまっている」 就職活動の初歩の初歩として自己分析が大切だという宣伝をいたるところで目にして、耳にしたせいで、自分の過去を振り返ってみたら、高校生の時のみずみ…

一貫性がないとか

人間の趣味嗜好なんてものはとてつもなくはかないもので正直に言ってしまえばそんなものはあってもなくてもどっちでもいいと僕は思っているんだけど、他人から言わせればそういった一貫性のイメージみたいなものが他人の像を作り上げているから結構深刻な問…

就職先なんて考えねぇよ、まだ。

僕は自分の活動限界を超えて動こうとすると明らかに言動に無理が出てくるんだけど今回もそのパターンで、疲れているのに何も仕事が進まない状況に陥ってしまっていたことに後から気付いた。こういうことにはいつも僕は後から気付く。 9月の半ばくらいに、学…

どこにむかえばいいのか

わー今週も飲み会だぜどんどん飲んじゃうぜ俺にとって酒は空気みたいなもんだぜと調子にのっているわけではないにせよ、とにかく時間を持て余しているからまぁいいかなという気分になって今週も飲み明かしてしまった挙句に後輩のうちにその場の勢いで押しか…

家族という最大の呪縛

なんだかめんどうなことになったと思ったらそれはいままでも気付かないうちに忍び寄っているだけのことで、今回もなんか気付かないと思っているうちに祖母がうちに転がり込んできた。 なんだか祖母や祖父とよく関係することに多い一年のようでこういうことに…

夏休み

久しぶりの休日が取れてやっと夏休みだぞー遊ぶぞーと思っていたんだけど実際迎えてみるとやっぱり期待を裏切らないほどに何もない夏休みで、特に何もせずに家でゲームしたり本読んだり街に出かけてゲーセンにいったりしてるんだけど、本当は矢嶋さんとドラ…

教育絶対領域への干渉

なんか勉強ってのは結局のところパターン認識にすぎなくてなんだかんだ言ってもつめこみ教育ってのからぬけだせないんだけどそれでも何を思ったのか洗脳装置のようなものとして個性をはぐくむ教育っていうなんだか宗教じみた魔法の言葉があってそのせいで教…

物語り

なんかいつも特に気にしていなかったし、お母さんも迎えに来ないからまったく意識していなかったんだけど、そういう生徒に限っていきなり面談の希望が来たので、明日受けることにした。 授業も大切なので面談室に待たせながらいろいろなことをしゃべるべきな…

論理というフィクション

本当に子供というものはみていて飽きないしいつでも成長を感じさせるから成瀬が子供は奇跡を起こすって言ってた意味が今になってやっとすこし理解できてきている実感がわずかながらあるんだけど、子供っていうのはやっぱりどこまでいっても未分化な存在だと…

子供をみていた

職場で担当している小学生と授業中の雑談をするのはなんだか就業規則に違反している気がして嫌なんだけど集中力が切れてしまっている子供のリフレッシュのためにあえて会話をしていたら自分が小学生だった頃友達と何を話していたのか疑問に思った。 小学生の…

みんな動いてる

職場でよく飲みに行くシゲルさんに免許とりなよ楽しいよツーリング行こうよってあまりにも楽しそうにしゃべりかけられたんだけど、それだけで免許を取りに行こうって気持ちになったんじゃなくて、前々から免許は取りたいなっておもってたからいいきっかけだ…

わかんねえ

中央線で見える風景はなんだか俺にとって一番慣れ親しんでいる風景で荻窪あたりから南の方角に向って遠くの景色を眺めているとなんだか懐かしいような気分になってくるんだけど、それは誤解なのかもしれなくて、ただ単に新宿から西に離れるといきなりビルが…

仕方がなくて

昨日の夜になんだか寝付けなくなってしまってそれならいっそのこと限界まで起きてみようかなとまた変な思い付きをしてしまったので空が明るくなるぐらいまで起きていてだめだ糞と思いながら寝た。 起きてみたら意外と寝ていなくて、でも二度寝するには暑すぎ…

とある日の

今日は天気がいいねーとか自分で思ってて、でもどちらかというと蒸し暑くて俺の体調がよかっただけなんだろうけど そうしたら友達が思いつきで 「ビール飲みてぇな」 って言い始めて、そしたら俺もいてもたっても居られなくなったから、これはビール飲むしか…

僕らの夏

今日、電車に乗ってバイト先に向かってたら、 偶然にも新宿で、元カノと乗り合わせた。 彼女も気付いてたんだろうけど、 声も掛けられず。 彼女は気まずさを感じていたようで、 途中で車両を移っていった。 もしかすると、 あれは彼女なんかじゃなくて、 ま…

阿鼻叫喚地獄絵図

ダメだなぁ。ダメだ。ダメ。 そういわれて育ったように思います。 僕が一番したいことは、僕の個性をなくすことでした。 人と違っていたいだとか、そんなことは思いません。 ときどき人に言われますが、そんなことを言うくらいなら、 その手で僕の自意識に手…

膳、角瓶、山崎、ピュアモルト

※このお話は事実に基づくフィクションです。つまんなくても責任は負えません。 「・・・」 氷の溶けかかっているグラスをカラコロさせたくなるのは、クリスタルグラスの持つ魔力以外の何者でもないと感心させられつつも、今日もグラスを転がしてしてしまう。…

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」っぽく日記

そう、彼は前に会ったときと同じ感じのままやって来たんだよ。「よう」、と。そういうのってホントにまいっちゃうよね。まるっきり同じ感じなんだもの。そりゃまるっきり同じさ。「買出しいくよ」、と彼は続けるんだ。そのペースまで同じなんだから、これは…

セントバレンタイン

「聞いてくれ。ある年のバレンタインデーにある所にある少女がいた。恋する乙女は当然のごとくバレンタインデーにチョコを送って告白するんだ。もちろん、好きな理由ってのは「自己と神との契約」みたいな高尚なモンとは関係なく、外部状況に流されているだ…